グランフォンドを楽しむ
2003年 G.F Felice Gimondi参加記
5月11日朝4時30分にベットから起きだし、5時からの朝食に間に合うよう準備をはじめる。
まだ薄暗い中、ミルコが準備してくれた朝食を食べるが、スタート地点まで約40キロを何分でたどり着けるか心配の私は、そこそこにして車に乗りこみ、ベルガモのサッカースタジアムを目指す。
高速道路は自転車を載せた車が目立つ。目的地はみんな同じ。それらの車の後をついていけば間違う事はなさそう。これでホッと一安心。無事駐車場に到着。がもう車を止めるスペースが無い。邪魔になりそうも無い場所にとりあえず止めて準備をする。
スタート地点に行くと、すでにかなりの数の選手が集まり、チップのチェックで入り口は大渋滞。スタートは4つに分けられているが、総勢4千人を4つに分けても1つが約千人。これだけの数を1時間でチェックするなど無謀に思える。が意外とスムーズにコースに入れた。みんな慣れたものである。
スタートからみんな一斉に飛ばしていく。1つ目の坂が意外と長い。3キロ程度のはずなのに、ペースが速いのか長く感じる。少し雨も落ちてきた。
下ると緩やかな上りの湖畔沿いを集団がペースを上げる。程なくガッロ峠に入る。ミルコの話だと大した事の無い峠と言う事だが、みんな早速腰を上げている。直ぐに10%の上りが始まり、スピードは16キロくらいまで下がる。結構上ったが勾配は一向に緩くならない。だまされた!雨も上がり、眼下にきれいな景色が広がる。青い。
やっと峠につくと1回目のレストランサービスが見える。かなりの人だかりに遠慮して直ぐに下る。みんなマイペースで下っていく。もう地面も乾き気味なので気持ち良くコーナーをクリアする。
3つ目のセルヴィーノ峠に入る。緩やかな勾配が続くこの峠は、ロミンゲルがジロに勝った年TTに使った峠。みんなで応援に来たときを思い出した。峠のレストランで一息ついて下り始める。集団が出来、技術的にも同じレベルの様である。
下り終えるとショートとロング・ミドルの分かれ道。ロング・ミドルを選ぶ。
川沿いを緩やかに上る道。やがてソットキエーザを目指し上りが始まる。渓谷沿いの道は狭く、涼しい風が流れている。渓谷が開け牧草の緑が映えるところまで来ると頂上はすぐである。
しかし頂上と喜んでいられない。下りが終わると又始まる上り。みんな無口になってひたすらペダルを踏んでいる。
家々が見え始めてやっとレストランサービスに到着。いきなりハッピーバースデーの演奏が始まり子供達が歌い出す。きっと誰かの誕生日なのだろう。聞きながら口は一生懸命食べ物と飲み物を流し込んでいる。
一息ついて又走り出す。ここを下れば、ミドルの上りはおしまい。ロングは後2つの峠を残す。もう止めよう、ミドルで終える事を決めた。今年はこのレースまでに千キロしか走っていない。膝も少し具合が悪い。
一気にベルガモに向け下る。かなりの人がミドルのコースに入った。集団は20人近くいる。集団の後ろに付いて走る。このままベルガモまで・・
市内に入ると車を縫うように集団は走る。怖い、車を邪魔にしながらゴールを目指す集団は暴走している。どこを走っているのかわからないから遅れるわけにはいかない。
見覚えのある道に出た時はもうゴール近く。前のほうでは驚いた事にスプリントをしている。1位じゃないのに・・・流してゴール。スタートして5時間が経っていた。
3つ目の上り、セルヴィーノ。
58キロ地点です。
写真はオフィシャルが撮っているので
バッチリきれいです。
1枚5ユーロ前後です。-
ゴール前最後のコーナーです。
結構スピード出ているはずですが、
ピントばっちり、さすがです。
ウェアは、ミルコのレストランのウェアです。
カステリ製。